最近何となく思うのですが、移住したての頃と最近とでは、確実にニュージーランドの自然環境に変化が生じているように感じます。しかも良くない方に。
例えば、このブログのテーマである山歩きをするために、トレッキングルートの情報を調べると、とても残念な気持ちになります。 というのも現在、オークランド近郊の主要なトレッキングルートが軒並み閉鎖されているんです。その理由は、前のブログ記事にもちらっと紹介したと思うのですが、カウリダイバック、つまりカウリの立ち枯れ病という病気が広がっていることが原因のようです。しかもさらに残念なのは、病気の原因がおそらくハイカーにあるということ。どうもハイカーの靴に付いた病原菌が、森の中を歩くことによって広がり、カウリに感染しているようです。オークランド市役所は、ハイカーに対し、トレッキングルートに入る際は必ず靴の消毒を行うようにと勧告しています。

また、河川の汚染も深刻な問題です。
人口増加による生活排水や、増え続けている観光客が捨てたゴミ問題の影響もありますが、他にも、ここ十数年の間、多くのファーマーが羊から牛を飼うようになったという点が大きな問題として挙げられると思います。僕は、家で牛を飼っていないので正確なことは言えないのですが(ちなみに羊は飼っています笑)、それでも牛を飼うということがいかに環境へのインパクトが大きいか、直感的に分かります。
現在、なんと約500万頭もの牛がニュージーランドで飼われているそうです。これらの牛のフンや、飼育に利用されている人口窒素肥料が河川に流れ込んだら、水質はどうなるか、火を見るよりも明らかですね。羊毛の需要が減ったため、大きな収入を得られる牛肉や乳製品にシフトするのは経済の原理上仕方がないことだとは思いますが、その代償として、大切な環境を破壊しているのだという自覚を、生産者に限らず消費者ひとりひとりも持つ必要があると思います。
ニュージーランドは国の政策として 観光業と畜産、酪農業に力を入れていますが、どちらの産業も発展すればする程、自国の環境を破壊することになります。なんとも皮肉な話ですね。
僕は、これからのキーワードは「サスティナビリティ(持続可能性)」だと勝手に考えているので、 我々の子供たちや孫たち、そしてさらにその先の世代に持続可能な社会を引き継いでいくことができるよう、少しずつ何かできることを考えていきたいなと思っている今日この頃です。



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